パツ子と甘えん坊くん。




今日のノルマのプリントは終わったけど、動けない。



真琴があたしの肩に寄りかかって爆睡してるから。



「…真琴?終わったよ、プリント。ちょっと真琴…?」



ユサユサ優しく揺すっても起きる気配は全くない。
どうしよう、もうすぐ部活始まるよね。



でも真琴の寝顔をもう少し見ていたい気持ちもある。



そこであたしは肩を動かさないようにポケットから携帯を取り出す。



カシャッ



真琴の寝顔を激写。
写メをしばらく見つめて、その写真を壁紙に登録。



あたしの写真フォルダには真琴のフォルダがある。
真琴のバスケしてる姿や盗撮した真琴などが入ってる。



それから数分間、真琴の寝顔を笑って見ていた。
すると自分もだんだん眠くなってきた。



最近補習で朝早いし、一日ずっと真琴といるから睡眠時間が少なくなってる。



部活まで時間あるし、寝てもいいかな。
補習プリントも終わったし。



そう思った時には真琴に寄りかかり、あたしも眠りについていた。


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