パツ子と甘えん坊くん。



いちいちあたしの癪に触る。



お互い睨み合ってると、あたしの背後から冷気を感じた。



ハゲ太は無表情であたしの背後を見てる。
あたしはただただ恐怖でしかない。



「…ま、まこ…と…?」



あたしの背後には笑顔の真琴が立っていた。
でもその笑顔はいつぞやに見た怖い笑顔。



お、怒ってる…



「健、どうした?"俺の"小夏に何か用?」



あたしの肩に手を置く真琴の手には若干力が入ってる。



完全に怒ってるー!!



それを知ってか知らずかハゲ太は無表情で真琴を見る。



「別に、いつものいがみ合いだし。小パツに用はない」



あたしはこういう時、どうすればいいのだろう。
とにかく真琴とハゲ太を交互に見る。


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