Promise
第一章

軽い気持ち

「…うっ〜。寒っ。」

あの日は、4月だと言うのに真冬並みに寒かった。
あたしは、凍えながら1人夜道を歩いていた。


家出・・・。
新学期早々親と喧嘩した。原因は学校をサボってるのが、バレたから。

「はぁ〜。勢いで出てきちゃったけど、行くとこないし」

まだ、中2だったあたしに行く宛何か無かった。

「どうしよぉ・・・。野宿でもするしかないかなぁ」

あたしは、公園のベンチに座りながら、溜め息をついた。





「・・・・・・・」

「おい!」

しばらくボーットしていると、急に声をかけられた。

「・・・・んっ?」

振り返ると、そこには身長の高い。軽そうな男が立っていた。

「んっ?って何だよ」

「・・・・・・」

状況が理解出来ず無言のあたし・・・・。

「あっ!ごめん!いきなり過ぎたな。こんな時間に公園に女が1人っきりだったからさ。何かあったんかな?って。」

隣に座りながら、男が言った。

何だよ。こいつ。
いきなり、話しかけてきて…。しかも、ちゃっかり隣に座ってるし・・・。

「別にぃ〜」

あたしは、そう言うと立ち上がり、少し離れたベンチに座った・・・。





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