Promise
「別にぃ〜なら、家帰れよ!親心配してんぢゃね?」

あたしの方に近づきながら、男が言った。

「心配なんてしてる訳ないし!あんな親!!」

「あっ!お前家出か?」

あたしの態度を見て、ニコニコしながら男が言ってきた。

「だよ!絶対家に帰んないし!てか、何ニコニコしてんの?」


「そっか。・・・別にぃ〜。」

「・・・・・・」

「なぁ。俺ん家来るか?」

「・・・はぁ?!」

何、考えてんだ。
こいつ。名前も知らないのに、家って・・・・。あたしは『ま!冗談だけどな!』って言うと思ってた。


「あ、お前今襲われるって思っただろ?」

ケラケラ笑いながら、男が言った。

「べ、別に思ってないし!」

「んぢゃあ、来いよ!お前が想像してる事は、有り得ないから!」

あたしの手を掴みながら、男は歩き出した。

「えっ?ちょ、マヂで?」

「マヂマヂ。明日には、帰れよ!」

マヂ、何考えてんのぉ?
つか、このまま行ったら絶対危なくない?!

心の中では、ずっとそう思ってたけど、あたしはそのままついて行った・・・・。






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