あなたに
『あっ………』
驚きのあまり声もろくに出ない。

そんな私を察してくれたのか手を降ろし、隣りに座った。

しばしの沈黙。
先に口を開いたのは私だった
泣いていた所を見られたと言う恥ずかしさからか沈黙に耐えられなかった。

『……どうして…ココに??』
雨音に消えそうな程かすれた声だった

『どうしてってーー普通に気になったし、なんだろ。雨に濡れるの好きだからかな??』
ニコニコして答えてたからつい私もわらってしまった。

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