*華月譚*月ノ章 姫君と盗賊の恋物語
間一髪のところで、一人の女性が裂け目から入って来た。
長い黒髪をひっつめ髪にした、気の強そうな女性である。
「檀弓!!」
「おかえり、四つ子!!」
四つ子たちは檀弓に駆け寄り、抱きついた。
それぞれに親を失ったり捨てられたりして、身寄りのなかった四人の赤子ーーー藤波たちを、女手一つで愛情深く育て上げたのが、この檀弓なのである。
「んー、私の愛しい子どもたち!
よく帰ったわね!!」
檀弓は豪快に笑いながら、四つ子をまとめて抱きしめた。
長い黒髪をひっつめ髪にした、気の強そうな女性である。
「檀弓!!」
「おかえり、四つ子!!」
四つ子たちは檀弓に駆け寄り、抱きついた。
それぞれに親を失ったり捨てられたりして、身寄りのなかった四人の赤子ーーー藤波たちを、女手一つで愛情深く育て上げたのが、この檀弓なのである。
「んー、私の愛しい子どもたち!
よく帰ったわね!!」
檀弓は豪快に笑いながら、四つ子をまとめて抱きしめた。