*華月譚*月ノ章 姫君と盗賊の恋物語
「分かっている。
………しかし、どうしても早く、この目で見てみたかったのだ。
お前の言う、薄花色の瞳というものをーーー」
「…………はぁ、さようでございますか。
して、如何でございましたか」
春宮は、その目に喜色を滲ませた。
「ーーーあぁ!!
まったく驚きだよ!!
あのような稀なる瞳が、この世にあったとは………」
「わたくしも拝見したことはございませんでしたが………まことに青き瞳をお持ちだったのですな」
「ああ、そうだ。
見事な、青空のような瞳であったよ」
春宮は恍惚とした表情を浮かべる。
「…………気に入ったぞ。
あの姫君を、なんとしても、私のものにせねばならぬ。
そうして、私の収蔵品の中に加えるのだよ………!!」
………しかし、どうしても早く、この目で見てみたかったのだ。
お前の言う、薄花色の瞳というものをーーー」
「…………はぁ、さようでございますか。
して、如何でございましたか」
春宮は、その目に喜色を滲ませた。
「ーーーあぁ!!
まったく驚きだよ!!
あのような稀なる瞳が、この世にあったとは………」
「わたくしも拝見したことはございませんでしたが………まことに青き瞳をお持ちだったのですな」
「ああ、そうだ。
見事な、青空のような瞳であったよ」
春宮は恍惚とした表情を浮かべる。
「…………気に入ったぞ。
あの姫君を、なんとしても、私のものにせねばならぬ。
そうして、私の収蔵品の中に加えるのだよ………!!」