*華月譚*月ノ章 姫君と盗賊の恋物語
すっかり夜も明けてから白縫山に入った汀たちは、疲れきった身体を横たえると泥のように眠った。
汀と露草は、四つ子たちの住む檀弓の家で寝かせてもらった。
目が覚めたのはすでに昼もずいぶん過ぎた頃だった。
簡単な食事をすませて、ゆっくりしていると。
檀弓の家に突然、灯が訪ねてきた。
青丹丸と遊んでいた汀は、にこにこと灯を迎えた。
灯は無言で外を指差し、青丹丸を抱いたままの汀を連れ出した。
嬉しそうに山の自然を楽しむ汀からあれこれと話しかけられるものの、適当に受け流しつつ、灯は群雲の住処へと向かっている。
汀と露草は、四つ子たちの住む檀弓の家で寝かせてもらった。
目が覚めたのはすでに昼もずいぶん過ぎた頃だった。
簡単な食事をすませて、ゆっくりしていると。
檀弓の家に突然、灯が訪ねてきた。
青丹丸と遊んでいた汀は、にこにこと灯を迎えた。
灯は無言で外を指差し、青丹丸を抱いたままの汀を連れ出した。
嬉しそうに山の自然を楽しむ汀からあれこれと話しかけられるものの、適当に受け流しつつ、灯は群雲の住処へと向かっている。