*華月譚*月ノ章 姫君と盗賊の恋物語
汀は訳が分からずにしばらく固まっていたが、唐突に叫び声を上げた。
「………えっ。
えぇぇっ!?
あっ、あなたたち、本当に盗賊なの!?」
「……………は?」
「……………ん?」
灯と群雲は目を丸くして顔を見合わせた。
そうして群雲が囁くように灯に訊ねる。
「お前………このお嬢さんに、言ってなかったのか。
白縫党は盗賊団だって………」
「いや、そりゃ別にわざわざ言ってはいないが。
でも分かるだろう、普通………。
あいつの家にだって盗みに入ったんだし」
「………だよなぁ………」
「どうしようもない間抜けだ………」
群雲は苦笑すると、改めて汀に向き直った。
「………えっ。
えぇぇっ!?
あっ、あなたたち、本当に盗賊なの!?」
「……………は?」
「……………ん?」
灯と群雲は目を丸くして顔を見合わせた。
そうして群雲が囁くように灯に訊ねる。
「お前………このお嬢さんに、言ってなかったのか。
白縫党は盗賊団だって………」
「いや、そりゃ別にわざわざ言ってはいないが。
でも分かるだろう、普通………。
あいつの家にだって盗みに入ったんだし」
「………だよなぁ………」
「どうしようもない間抜けだ………」
群雲は苦笑すると、改めて汀に向き直った。