イケメンの顔面踏んづけた結果。
学園祭
「…それでは、これから学園祭のクラス企画を決めたいと思いまーす」
間延びした声でそう話すのは、教壇に立つ委員長。
今日は約二か月後に控えた学園祭の為、色々決めるらしい、んだけど
「なにか案ある人ー?」
「……」
誰も何も言わない。
「なにもないのー?」
その時、困ったように眉をさげて教室を見渡す委員長と、バチッと目が合った。
う、やばい。でも何も思いつかないし…どうしよう。
と焦っていると
「はい!」
関口が隣で、元気よく手をあげた。
た、助かった。
「はい、じゃぁ関口」
委員長もホッとしたように関口を指す。
「俺、お化け屋敷やりたい!」
…お化け屋敷かぁ。
そういえば自分のクラスではやったことないな。
「…でも、お化け屋敷って準備とか大変そうじゃない?」
すると、誰かがそんなことを言う。
「もっと楽なのあるしさぁ」
「おいおい、楽してどーすんだよ」
関口が笑いながら立ち上がった。
「最後の学園祭なんだぜ?俺ら。
思い出作るしかねぇじゃん?
ぜってー楽しいよ、お化け屋敷!
最高に楽しいもん作って
最高の思い出にしようぜ!!!」