イケメンの顔面踏んづけた結果。




「はじめてだよね、関口と帰るの」

「そうだっけ?」

「そうだよ。家どの辺なの?関口」

「◯◯公園の近く」

「うそっ、意外と近い」



帰り道。

いつもはきみちんと歩く道を、今日は関口と2人で歩く。


そんなあたし達の横を、中学生のカップルがすれ違っていって。



「最近の中学生はマセてんなー」



関口がそんなカップルを露骨に目で追いながら言った。



「別に、普通でしょ。関口が何もなかっただけで」


「うるせー、俺は陸上が恋人なんだよ」



冗談ぽく拗ねたように、腕を組む関口。








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