イケメンの顔面踏んづけた結果。



「まー、それを言うならあたしもだけどね!」



あたしはハハッと笑った。

あー悲しい。



「関口はあたしと違ってモテたから、その気になれば彼女すぐ出来たのに」


「はー?なんだそれ」



関口は呆れたように眉をさげた。



「そーだよ!よく告られてたじゃん」



明るくて友達が多く、スポーツ男子の関口はクラス内外問わず結構モテていた。


関口と仲が良かったあたしは、その事で何度恋愛相談にのったことか。



「でも関口、全部丁重にお断りしちゃってさ」


「…だって
いくら告られたって、俺好きな奴いたし」



…え。



「好きな奴!?」



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