イケメンの顔面踏んづけた結果。
近づくな!
「おはよー!」
入口の近くにいた子たちに声をかけて、教室に入る。
「おはよ関口!」
ドサッとカバンを机に置いて、既に席に着いていた関口に声をかけると
「あー、おはよ!」
ニカッとした笑顔が返ってきた。
「あのさ関口、突然で悪いんだけど今日の英語の和訳って…」
やってきた?と聞こうとしたら
「見たぞ関口ー!!!」
突然後ろからやってきた男子が、ニヤニヤしながら関口の背中に圧し掛かった。
「いてっ!なんだよ突然!?」
「関口と岡、いつから付き合ってたんだよ~?」
「「はぁ!?」」
と綺麗にハモったあたし達。
「な、何言ってんだよお前!」
関口がその男子を引き剥がしながらそう言うと
「だって俺見たもん。昨日の放課後、お前らが抱き合ってんの!」
…はい!?
もしかしてそれって…
「それは」ガンッ!!!!
訂正する前に聞こえた大きな音に振り向くと、新藤慧が立ち上がって、物凄く険しい顔であたしを見ていた。
ただならぬオーラに、教室中が凍りつく。
な、なにごと!?