イケメンの顔面踏んづけた結果。
覚悟と曖昧
「え、
一緒にまわろうって言われたの?関口に?」
「うん」
翌日、あたしはきみちんに昨日のことを話した。
「いや、あたしはいいんだけどね?あたしは葵くんとまわるし♪」
「え、そうなの?」
隣で初耳だ、とでも言うように軽く目を見開く杉本葵。
「一緒にまわろーよ♪いいでしょ?」
「うん、全然いいよ?愛ちゃんと琴美ちゃんと桜ちゃんと成実ちゃんも一緒だけど、いい?♪」
「はぁ?何それ!!」
怒るきみちん。
まーまー、とテキトーに宥めている杉本葵。
この二人の関係って謎だ。
「それはそうとさー」
杉本葵がきみちんからあたしに視線をうつした。
「慧はいいの?」
「…は?何でここで新藤慧が出てくんの?」
「最近冷戦状態だよねー、お二人さん」
そしてポッキーをカリッと一口かじる。
「冷戦状態っていうか…
あたし奴隷クビになったし、もう二度と近づくなって言われたしね」
もう関係ないもん。