イケメンの顔面踏んづけた結果。

覚悟と曖昧






「え、


一緒にまわろうって言われたの?関口に?」



「うん」




翌日、あたしはきみちんに昨日のことを話した。




「いや、あたしはいいんだけどね?あたしは葵くんとまわるし♪」


「え、そうなの?」




隣で初耳だ、とでも言うように軽く目を見開く杉本葵。




「一緒にまわろーよ♪いいでしょ?」



「うん、全然いいよ?愛ちゃんと琴美ちゃんと桜ちゃんと成実ちゃんも一緒だけど、いい?♪」



「はぁ?何それ!!」



怒るきみちん。


まーまー、とテキトーに宥めている杉本葵。



この二人の関係って謎だ。




「それはそうとさー」



杉本葵がきみちんからあたしに視線をうつした。



「慧はいいの?」



「…は?何でここで新藤慧が出てくんの?」



「最近冷戦状態だよねー、お二人さん」



そしてポッキーをカリッと一口かじる。




「冷戦状態っていうか…
あたし奴隷クビになったし、もう二度と近づくなって言われたしね」




もう関係ないもん。




< 134 / 290 >

この作品をシェア

pagetop