イケメンの顔面踏んづけた結果。
鋭い眼光は、相変わらず不機嫌そう。
まぁ、コイツが機嫌いい時なんて滅多にないけど。
「い、いつからいたの?
アンタいっつも神出鬼没…」
グイッと、言い終わる前に腕を強く引っ張られて
「っちょっと!?」
何も言わずにグイグイ廊下を引っ張っていく新藤慧。
引っ張られるのとは反対の手からシフト表がヒラリと落ちた。
「あっ!ねぇ!止まってって…シカト!?」
あたしの言葉なんてまるで聞こえていないかのように、自分勝手に歩いていく奴。
でも、腕をつかむ手の力は強まるばかりで。
「痛いって…新藤慧!!」
なんだか背中が怒ってる。
怒りたいのはこっちだ!!!