イケメンの顔面踏んづけた結果。
「ごめん!担任につかまっててさ。
すげー待ったよな?」
「や、全然」
ずっと放心状態だったし。
「そっか。よかった」
関口は安心したようにちょっと笑って、隣の椅子に腰かけた。
「………それでさ。話っていうのは」
暫くして、何かを決意したようにあたしを見た関口は
「…岡?」
「…ん?」
「どうした?」
ふっと関口の眉が心配そうに下がる。
「…どうしたって?」
「…なんかいつもと違う」
「…そう?」
「うん。閉会式もだし…その前から。うちのお化け屋敷入った後くらいから」
あたしの顔を覗き込む関口と、バチッと視線が絡む。
「…なんかあった?新藤と」
「えっ…」
思わず声をあげたあたしに、やっぱな、と関口が苦笑いした。