イケメンの顔面踏んづけた結果。
「遠慮しないで食べなさい」
「は…はぁ…どーも…」
出てくる料理は、どれもとんでもなく高級そうで。すごくおいしそうなんだけど…
食卓とはいえないほどの大きなテーブルに、もちろん味噌汁なんて庶民的なものは並んでないし。
頭上にはキラキラ輝くシャンデリアに、脇にはなぜかメイドさんらしき人が三人も控えてるし。
何より、正面からあたしを見据える新藤慧のお父さんの瞳が怖すぎて…
とても食べてる場合じゃない!!!
「ねぇっ!なにこの状況!?」
隣に座る新藤慧に小声で話しかけると、「知らねーよ、親父が誘ってきたんだからしょーがねぇだろ」と素っ気なく返された。
そして戸惑うあたしを放置して、優雅にフォークとナイフを駆使しステーキを口に運ぶ。
いいよねあんたは慣れてるもんね!こーゆー料理も!!