イケメンの顔面踏んづけた結果。




「いつまで怒ってんだよ?意味わかんねー」


「うるさい!ってかついてくんな!!」




補習が終わり、校門を出てからなぜかずーっと後ろをついてくる、奴。




「はぁ?別についてってねーし。
…俺んちもこっちだし?」



「嘘つけ!!」




超逆方向だろ!!!




そんな他愛もない言い合いをしているうちに家につき、「じゃ!」と速攻で家に入ろうとしたら


「待て」


ガシッと手首をつかまれる。



「何!?」


「お前、どーせ一人じゃあの課題できねーだろ?」



…そう。今日は「お前らはこんくらい勉強しなきゃダメだ」と先生がとんでもない量の課題を出したのだ…しかも期限は明日。




「特別に、この俺様が手伝ってやってもいいけど?」



フフンとバカにしたような笑みを浮かべる奴。


なんかこの笑い方ムカつくっ!!!




「結構です!!」




あたしは新藤慧の手を振り払い、バンッ!と勢いよくドアを閉めた。



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