イケメンの顔面踏んづけた結果。
ほんと、アイツのせいで補習は散々だし、最悪だ。
あたしはため息を落としながら部屋に入り、学習机にカバンを乗っけて椅子に座る。
…ていうか最近、前にも増して新藤慧、
あたしに突っかかってくるというか何というか…
「何辛気臭い顔してんだよブス」
ほらこんな感じに…って、え!?
「何勝手に入ってきてんの!?」
いつの間に後ろに立っていたのか、腕を組んで不機嫌そうな新藤慧。
「あんたは何してんのっ!!!」
するとそんな新藤慧の後ろから、お母さんがヒョコッと顔を出した。
「お客様には部屋にあがってもらわなきゃダメでしょ!!!」
「いやっコイツはお客様でも何でもな…痛っ!」
バシッとすごい形相で近づいてきたお母さんに頭を叩かれる。
「何すんの!?」
「ホホホ、騒がしい娘でごめんなさいね?すぐに夕飯の準備しますから~」
痛がる娘を放置して、「じゃぁごゆっくり~」と笑顔で部屋を出て行くお母さん。
っていうかまさか…
夕飯一緒に食べるつもり!?