イケメンの顔面踏んづけた結果。





ほんと、アイツのせいで補習は散々だし、最悪だ。




あたしはため息を落としながら部屋に入り、学習机にカバンを乗っけて椅子に座る。





…ていうか最近、前にも増して新藤慧、


あたしに突っかかってくるというか何というか…




「何辛気臭い顔してんだよブス」



ほらこんな感じに…って、え!?




「何勝手に入ってきてんの!?」




いつの間に後ろに立っていたのか、腕を組んで不機嫌そうな新藤慧。




「あんたは何してんのっ!!!」




するとそんな新藤慧の後ろから、お母さんがヒョコッと顔を出した。




「お客様には部屋にあがってもらわなきゃダメでしょ!!!」



「いやっコイツはお客様でも何でもな…痛っ!」




バシッとすごい形相で近づいてきたお母さんに頭を叩かれる。




「何すんの!?」



「ホホホ、騒がしい娘でごめんなさいね?すぐに夕飯の準備しますから~」



痛がる娘を放置して、「じゃぁごゆっくり~」と笑顔で部屋を出て行くお母さん。




っていうかまさか…




夕飯一緒に食べるつもり!?






< 212 / 290 >

この作品をシェア

pagetop