イケメンの顔面踏んづけた結果。
「なわけねぇだろ」
返事は案外早かった。
もうちょっと悩むかと思ったのに。
「何で?」
「何で?って。ありえねーだろ、俺があのブスを好きとか!」
とか言いつつ、やっぱり視線はアヤちゃんに釘付け。
「慧さー…全然説得力ない」
「は?」
「じゃぁ考えてもみなよ。
何でアヤちゃんが他の男と話してるのが、こんなにイライラするのか?
答えはひとつ。それは―――あっおい!!」
俺が答えを言う前に、慧は席を立ちあがって
アヤちゃんの腕をつかんでいた。
「おいブス!イチャついてんなバーカ!!」
「はぁ!?誰が!!」
…結論。
すっげぇ厄介だ、コイツら。
…楽しいけど。