イケメンの顔面踏んづけた結果。
大嫌い!!





「…それでまた喧嘩になって終わったと」



登校早々、あたしの愚痴を聞かされたきみちんが深いため息をつく。



「だってムカつくじゃん!?
別に!あたしだってあんな性悪男に好きになってもらいたくないし!!」



昨日のことを思い出すと…


あぁっダメだ!またムカムカしてきた!!!




「…綾世さぁ」



怠そうに机に頬杖をつくきみちん。



「もしかして慧様に好きじゃない、って言われたからそんなにムカついてるんじゃない?」



「は?何それどういうこと?」



「だからー」



呆れたように語尾を伸ばす。




「慧様に好きじゃないって言われて、綾世ショック受けてるんじゃない?」




…は?ショック?あたしが!?




「な、何で!?」



「だってフツー、なんでも思ってない人に好きじゃないって言われたくらいでそんなに動揺しなくない?」


「べっ別に動揺してるわけじゃ…」





…ない!絶対!!











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