イケメンの顔面踏んづけた結果。




「きみちん!今日屋上行こ!」



昼休みになるやいなや、あたしはきみちんの席に行ってそう言った。



「はぁ?なんで屋上?」



「い、いいじゃんたまには」



「…どうせ慧様と食べるのが嫌なだけでしょ」



呆れたようなため息をつくきみちん。



「前もこーゆーことあったけど、あたしは葵くんと食べたいから。行くよ」



そして問答無用であたしの腕を引っ張って行く。



「じっじゃぁあたしやっぱ一人で食べる!」



「ゴチャゴチャ行ってないで黙って来な」




うぅ…きみちんのバカー!!






そんな感じではじまった昼食は。




「……なんかすっごい空気重いんだけど」




最低最悪な雰囲気。主にあたしと新藤慧が。




「っていうかアヤちゃん、お弁当自分で作ったの?」



「え?うん、まぁね」



普段は基本コンビニやら購買のあたしだけど、たまーにお弁当を作ってみたりする。




「卵焼きおいしそうだねー♪」



羨ましそうにお弁当を覗き込んでくる杉本葵。




「…食べる?よかったら」



「え?いいのありがとー!♪」



嬉しそうに杉本葵が箸をのばした、その時



「やめろ葵、そんなモン食ったら腹壊すぞ」



横からそんな失礼すぎる声が。





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