イケメンの顔面踏んづけた結果。
言葉にできない
慧side
「見て見て!あの人!」
麗華に促されるままとあるファーストフード店の中を覗けば、レジで懸命に働いている一人の男。
「かっこいいでしょ?」
そして満足そうに微笑む。
「…おい麗華。お前の言ってた超重要なことってコレか!?」
「そうだけど?
せっかくだからあたしの好きな人見せてあげようと思って」
どうでもいいわ。
「帰る」
俺は今こんなことやってる場合じゃねーんだよ!!
一生懸命ファーストフード店の中を覗く麗華を放置し、クルリと踵を返すと「は!?まだ全然見てないでしょ彼のこと!!」なんて声が追いかけてきた。
だからお前の彼なんてどうでもいいんだよ。
“だったら岡も俺と二人で会っても文句ないよな?”
…なんだよアイツ。
もしかしてまだ好きなのか?