イケメンの顔面踏んづけた結果。
仕方なく足取りフラフラの新藤慧をやっとのことで保健室まで運び
ドサッとベッドにおろす。
つ、疲れた。
「完璧風邪ね」
体温計を見てため息をつく先生。
「とりあえず寝かせときましょう。
私これから会議だから、暫く見ててあげてくれる?あなた」
「え?あたし!?」
「えぇよろしくね。何かあったら職員室まで呼びに来ていいから」
そして先生は書類を持つと、慌ただしく保健室を出て行ってしまった。
…まじかー…。
保健室には瀕死の新藤慧と、あたしの二人きり。
時計の秒針の音がやけに大きく聞こえる気がする、午後4時半。
…とりあえずあたしは、はだけていた掛布団を新藤慧の肩までひきあげた。
…なんかすっごい具合悪そう。
そっと額を触ると、…さっきよりも更に熱くなってる気がする。
呼吸も荒いし。…大丈夫なのかな?ほっといて。
とりあえずあたしは、氷嚢をつくってみることにした。
ガラガラ氷をいれて、新藤慧の額にポンッとのせる。
…それ以上なにをやっていいのかも分からなかったので、近くのパイプ椅子を引き寄せて、ベッドの傍にチョコンと座った。