イケメンの顔面踏んづけた結果。
走り出したその先に
そして日曜日。
…自分の気持ちを自覚したのはいいものの
そんなにすぐ、状況は変わる筈もなく…
ただ単にアイツの顔が真っ直ぐ見れなくなったくらいで。
「はぁー…」
せっかくの休日も特に予定がないあたしは、ひたすらベッドでぐだぐだ過ごす。
チラッと時計を見ると、午前10時20分。
…もうお見合いはじまってるのかな。
今頃あの綺麗な人と会ってるんだろうな…
何話してんだろう。
っていうかアイツがお見合いとか、なんかウケる…
って危ない危ない!!
緩み始めた涙腺を慌ててグイッと、引き締めた。
もう考えないって決めたのに
こんなにウジウジしてんのあたしらしくなーい!!!
もうやめやめ!!!!
気分を切り替える為あたしは、一回にテレビでも見に行くことにした。
その時、
ブーッ
テーブルの上に置いてあったケータイが震える。
表示を見れば“きみちん”という文字。