イケメンの顔面踏んづけた結果。
「だから、俺が言ってんのは…」
そこまで言って、ベッドの上に胡坐をかいた新藤慧があたしを見つめる。
「俺が言ってんのは?」
あたしはそんな新藤慧を、ベッドを背もたれにしたまま見つめ返す。
「俺が言ってんのは…
ふ、普通彼氏をフルネームで呼ばねーだろって事だよ!!」
そして突然あたしの腕をつかむと
「ぎゃっ!!」
ベッドの上に無理矢理、引っ張り込んだ。
「ちょっ、何す「呼べよ、」
…新藤慧の顔が近い。
「ちょっと…」
つかまれたままの腕が熱い。
「…いいから呼べって」
新藤慧が至近距離からまっすぐにあたしを見つめる。
…たまにこういう瞳をするんだ、奴は。