イケメンの顔面踏んづけた結果。





「…うっせーな。フルネームに戻ってんだよブス」



乱暴な言葉とは裏腹に、新藤慧の手が撫でるように髪に触れる。




「…素直じゃないね、いっつも」



…知ってたけどさ。




するとあたしの体を少しだけ離した新藤慧が、ベッドに膝をついたままのあたしを不機嫌そうに見下ろして。




「…お前もだろ?」




噛み付くようなキスをした。






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