イケメンの顔面踏んづけた結果。
え、何今の?幻聴?
現実が受け止められないあたしに、新藤慧はさらに続ける。
「一日だけ。俺の彼女になれ。
つーか彼女役をやれ!!!」
…はぁ!?
そこからの新藤慧の話をまとめると。
なんでも新藤家では、毎年各界の大御所を招き、クリスマスには盛大なパーティーが開かれるらしい。
そしてそのパーティーへの参加条件は、男女一組。
でも新藤慧は主催者側だし、今までは特に何も言われなかったらしいんだけど。
昨日突然お父さんが「お見合いをしろ!」と言ってきて。
「はぁ?見合い?ぜってーヤダ」
「ヤダってなぁ…お前ももう17だろ。もう子供じゃないんだぞ。次のパーティーはどうするつもりだ」
「は?知らねーよそんなの。とにかく見合いだけはぜってーしねぇ」
「…分かった。そんなに嫌なら」
自分でふさわしい相手を見つけてこい!!となったらしい。
うんうんなるほど。
で
「何でその相手をあたしがやんなきゃいけないわけ!?」