イケメンの顔面踏んづけた結果。






「あー…






さっぱり分からない」







数学の課題と格闘すること1時間。




次々と現れる難問に、あたしは頭を抱えていた。





「おいボケッとすんな奴隷」




そんなあたしに投げかけられる辛辣な言葉。





「あんたねー…それ課題をやって貰ってる人に取る態度!?」



「うっせーな、ゴチャゴチャ言ってないで手動かせよ」





面倒くさそうにそう言って、現代文の課題を閉じる新藤慧。





「えっ!?まさか終わったの!?」



「まーな」



「んじゃ、はい!」




数学の課題を新藤慧に突き出すあたし。



それを眉間に皺を寄せて見る新藤慧。





「あ?なんだよ」



「いや現代文終わったんでしょ?次数学やりなよ」



「は?それはお前の仕事だろ?奴隷」




はぁ?




唖然とするあたしに見向きもせず、新藤慧は優雅にケーキを食べ始めた。





「お前が終わるまで待っててやるから瞬時に終わらせろ」





偉そうに!!!





「あたしまだ自分のも終わってないんですけど!?」



「だから?」



「残りは自分でやってください」



「パーティー「さっパッパとやっちゃおっかなー」




…泣きたい!





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