イケメンの顔面踏んづけた結果。
「…病院には行ったのかよブス」
「行ったよ午前中に!ただの風邪だって!」
そして語尾にいちいちブス付けるの止めてくれる!?と睨んでくるブス。
「っていうか何で来たの!?学校は!?」
「……うるせぇ!お前が俺様のラインシカトするからだろ!」
すると、はぁあ!?と、まるで理解不能、とでも言いたげにアイツが大きく目を見開いた。
「それだけで!?どんだけ暇なんだよアンタ」
「…うぜーな。いいから黙って寝ろ顔面凶器!!」
「がっ顔面…!?」
唖然とするアイツに背を向け、俺は部屋を出る。
…つーか、風邪って、どうすればいいんだ?
誰かの看病なんてもちろんの事、自分自身ほとんど風邪をひいたことがないのでよく分からない。
葵に電話…やめた。どうせまたあの気持ち悪い顔でからかうんだろ。
しばし考えた末、菊池の番号を押す。
『…はい、もしもし』
「あー、菊池?俺だ」
簡単に事情を説明すると、必要なものを買い揃え今から来てくれることになった。
さすが…頼りになる、菊池。