私立桜庭高校自殺コーディネート部



「里田さんは、どんなふうに死にたいの?」

里田は、うつむいたまま話した。

「楽に・・・。あっという間に・・・。優雅に・・・。綺麗に死にたい。」


「どうして、死にたいんですか・・・?」

理香子が聞いた。


「だって・・・。お母さんは、あたしをキャバクラで働かせるの。売春させて、

 そのお金で、酒飲んで、男を家に連れ込むの。

 あたし、この高校入って、東宮大行きたかったんだ・・。

 だから、中学2年の時に、土下座して、頼んだの。

 そしたら、「一日に、20万は、稼げ」ゆったの。そんなん無理やっていったら、

 売春させられて・・・。で、頑張ったん。そして約束がかなって、高校入ったら、

 「あんた、大学いきたいゆうたな?なら、また、稼げ」って・・・。

 それなのに、そのお金は男と酒にかわるんだ。

 もう、あたしは、汚い。汚いんや。汚い汚い汚い汚い汚い。

 あああああああ!!!」



里田は、怪物のように泣き出した。泣いて、叫んで、なきまっくった。」



ようやく口を開く。



「天国に行くときは、体を、清めたいなあ・・。」
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