私立桜庭高校自殺コーディネート部



信じられない。自分の欲望のために、娘にそんなことさせるなんて。


これじゃ、自殺したくなってもおかしくない。


「話してくれて、ありがと。いいわ、コーディネートしとく。」



「ありがとう、飛鳥!」



里田は、部屋から出ていった。






「先輩。本気なんですか、自殺させるなんて。」


理香子が、飛鳥を睨めつけた。




「もちろん。それが仕事だもの。」




今度は、友加里が言った。







「自殺なんかしなくても、いい方法はあるんじゃないですか?だって、里田先輩、

 私たちに話しただけで、あんなに楽そうになったじゃないですか。」





飛鳥は、窓際を見つめながら、険しい顔になった。





「どんな方法に、なろうと、自殺させることに意味がっっっ!!」


そう言いかけて、口を抑えた。




「な、なんでもないわ。今日はこれで終わり。ささ、帰って!!」

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