華の欠片




男の後ろに着いて行くと、ある部屋に通

された。





その部屋には数名の男達が居た。

その中には私を拷問に掛けた野郎や夜、

私をここに連れて来た奴も居る。





「まぁ、適当に座って下くれ。」




第一声を放ったのはこの中で一番堅いの

大きな男だった。

私は言われた通り部屋に入ってすぐの所

に腰を下す。




「こんな事になってしまって本当にすま

なかった。」





いきなり堅いの大きな男が深々と頭を下

げてきたので私は驚いて目を見開いた。


てっきりまたしつこく質問されるのかと

おもっていたからだ。




「いや、悪いのはあんな時間に一人で出

歩っていた私だ…怪しまれても当然」




すると、私を拷問に掛けた野郎も口を開

いた。




「本当にすまなかった。今回の件で悪い

のは全て俺だ。それなりの責任は取るつ

もりでいる。」





「それは必要ない。

元はというと私が悪いのだから私は直ぐ

にでもここを出ていく。

これ以上世話になる訳にはいかない。」






すると、口重そうに拷問男が口を開いた






「その事なんだが.....まだお前をココか

ら出すわけにはいかない。女子だと分か

っただけであって、まだお前の素性が分

からんのでなぁ。

無理やりとはいえ、ここに立ち入ってし

まった以上はっきりさせておきたい。」






「あゝ。つまり私の疑いはまだ晴れたわ

けではないということだな。

ふっ…

特に貴方なんか何かを探るような目をも

ろしている。」



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