華の欠片

暖かさ






椿side


目を開けると、部屋の天井が目に入った



「朝か…」



確か昨日は、暮れ方に一度起きて知らぬ

間に寝落ちしていた気が……


ふと部屋の襖が開いた。

「椿。体調はどうだ?

昨日は随分と体調が優れないようだった

から…」


「あゝ、斎藤か…大丈夫だ。

昨日はすまなかっ……」

ちょっとまてよ。

昨日…

私、斎藤の腕で寝落ちしてしまったのか⁉︎」


「椿…?大丈夫か?

まだ体調が優れないのなら…「斎藤、す

まん‼︎一度ならずまた迷惑を…」


何故私はこんなにもダメなんだろうか。

斎藤に…いや、ここの連中にとって私は

< 63 / 83 >

この作品をシェア

pagetop