真夜中の黒猫




そんな思いを心に封じ込め


物音が鳴った場所へ行ってみることにした




ギシッ




「ここかな…?」




そこは赤いペンキで4…と


書かれた扉の奥から鳴っていた



寒けを抑え込みその扉を開けてみると…




ガチャッキーーーーー………




茶色いロッキングチェアーとサイドテーブルが置かれた部屋だった




ガサッ





物音がした方向を向くと、


青い目をした黒猫が一匹座っていた




「にゃあ」




「なんだ…黒猫か、ビックリさせんなよな」





見た目は綺麗なので前ココに住んでいた人に飼われていたのだろう





「にゃあ」




「ん?どこへ行くんだ?」




黒猫はするりと俺の足を抜け

ドアの向こうへ



後をついてってみるとある場所へ着いた



「地下?」




煉瓦が敷き詰められた部屋だ

スコップやハンマーなどが置いてあった



なんか鉄っぽい匂いがした




黒猫は一点の方向をみてひたすら鳴いている




「ココになにかあるのか…?」





レンガを叩いてみてもなにもない









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