キミがいるから。
今日も学校疲れた。
授業も終わって、あとは帰るだけ。
でも今日は、少しゆっくりしてから帰ろうかな。

「わぁ、初めて来た…」
屋上、高校生になって初めて。
景色結構いいんだ…。
大きい建物もここからだと小さく見える。
人なんか、それ以上に小さく…。
ふと、空を見上げた。
きれいだな…
青…い…


あっ………

トクン。
ダメだ、空なんか見ちゃ。
見ちゃ…ダメだった。
また、思い出しちゃっ…た…
「……ううっ……うっ……ふっ…」
いつの間にか、私の目から涙が溢れていた。
「おっおとぅ…さんっ…お…かぁさんっ………サク…ラっ…うううっ」
私はその場にうずくまった。
思い出すな、思い出すんじゃない…
ああもう、耐えられないよ。
一度思い出すと、なかなか治まらない…。
「ううっ………ぅあああっ…」
お父さん、お母さん、サクラ…







会いたいよ・・・。



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