凸凹な関係。
「終わったー!」

帰ろーと同じ部員の2年と帰ろうとすると、佐藤先生に肩を捉まれた。

「部長と副部長は残れ。」

つまり、アタシと桐悟のことだ・・・

先に帰っててと言って、部室に残った。

「来週から夏休みじゃん?合宿の予定たてなきゃいけねーんだよ」

いつがいい?と聞かれ

「弓道部とかぶってなきゃいいです」
「野球部とかぶってなきゃいい」

・・・もろに声かぶった。

「そうか、じゃあ明後日まで皆に聞いといて」

「へーい」

やる気なさそうに桐悟が答えた。

「あと、場所は海と山の近くどっちがいい?」

「「海」」

また、かぶったよ・・・

「お前、胸無いくせに海とか 笑」

「あるから!」

何でコイツは腹立つことばっかり!

「お前ら、ほんとに仲いいな」

「よくない!」

かばんを持って、立ち上がった。はー、帰ろ。

「気をつけて帰れよ。桐悟、瑠菜のこと送ってけ」

「えー」

「この前不審者出たし。顧問命令」

「しゃあねえな。帰るぞ」

珍しく桐悟が言うことを聞いてる。

「あ、うん」

アタシも素直に頷いた。
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