片想いのカタチ *短編集*
「今は、翔太くんより自分の心配して?」
「……」
『俺は、誰に何て言われようが関係ない。好きだから……』
沈黙のリビングに響くテレビの声。テレビの取材に翔太くんが答えた映像が流れた。
『あなたは、河合翔太さんをどう思いますか?』
リポーターが女子高生たちに聞いてる映像に切り替わった。
『何で付き合ってんの隠してたの。てか、何か性格違くない?』
『本当ありえない。まじ、見損なった』
女子高生たちは、翔太くんのことを悪く言っている。