片想いのカタチ *短編集*
「私は、紗彩のこと心配なの。だから、一緒に行こ?」
確かに、私のこと知ってる人とか学校とか色々考えたら杏に従うのがいいかも。
「今は、翔太くんに会わないほうがいいと思う。何も言わずに行こ」
「……うん」
そして、私は親に相談をした。反対はされなかった。
* * *
そして、杏のおばあちゃんの家に行く日になった。
「それじゃ、紗彩行こっか」
「うん」
……翔太くんじゃなく、私が遠くに行くんだね。
私は、翔太くんの迷惑になっただけだったね。
だから、やめよう。もう翔太くんには、会わない。
……ありがとう、さようなら、翔太くん。
そして、大好きだったよ……。