片想いのカタチ *短編集*
* * *
あれから、半年くらい経った。
私は、ずっと杏のおばあちゃんのとこに居る。学校も転校した。
杏は、週末に私のところに来るくらいだ。
もう、ずっと翔太くんと連絡とってないな……。翔太くんが出るテレビも見てない。
「……私ってその程度の存在だったんだ」
まだまだ、翔太くんのことは諦められてない。
私は、暇だからテレビをつけた。
『俺、少しファンの人達に話していいですか……?』
愛しい翔太くんがテレビに映っていた。
髪が短くなって、もっとかっこよくなってる。
『翔太くん?いいですよ……』
生放送だから、少し驚いている司会の人。
翔太くんは、一体何を話したいのだろうか?