片想いのカタチ *短編集*


「ハアハア、さ、あや」



走ったのかとても呼吸が乱れている。額には、汗で髪の毛が張り付いている。



「あの、翔太くん。えっと、どうしてここに?」



いきなりのことに私はとても戸惑った。



「ちょ、待って。」



私の前に手を出して、私が話すのを止めた。



「……会いたかった」



その言葉が耳元で囁かれるのと同時に抱き寄せられた。



「翔太くん……」



あったかくて安心する。


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