片想いのカタチ *短編集*



「……ここあ。答えなんて簡単」



そして、俯いた私の顔を覗き込むと唇にキスをした。



「な?こういうこと」



そして、ニカッと笑っている。



「――健人」



「ここあ、好きだよ……」



そして、健人は私の耳元でそう囁いた。

温かい吐息が耳に当たってくすぐったい。

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