片想いのカタチ *短編集*
・眠れない夜には…
――『眠ることがこわい』
そう言えば、みんなに笑われるかもしれない。
けれど、私は眠ることがこわい。
私は、阿部花純(アベカスミ)。高校2年生。だけど、学校には行ってない。
私は、幼い頃から病弱で、他の人より少し心臓が弱い。
だから、学校にはほとんど行けず病院で入院生活をおくっている。
……私は、夜がキライだ。
眠ると毎晩のように悪夢を見てしまうから。
何故か、寝てしまうと永遠に目を覚まさない気がして、あまり眠れない。
体に悪いことはわかってるんだけど、どうしても寝れない。
でも、最近は何故か悪夢を見ることも減った。
そして、前よりも眠れるようになった。