片想いのカタチ *短編集*
* * *
私と先生が出逢ったのは、今から約6年前だった。
私が小学5年生で、先生は高校3年生だ。
6年くらい前の私は、とてもやんちゃだった。
「お母さん、花純はどうしていつも入院するの?」
どうして、入退院を繰り返さなくちゃいけないのかわからなかった。
それも、病気とかじゃなくただ体が弱いだけで。
「それは、花純の為なの」
よく、入院をするもんだから学校へ行くのも少なかった。
「学校行きたい、みんなと遊びたい!」
学校では、病院と違って周りに元気な子たちばっかだ。
休み時間に走り回ったり、楽しそうで羨ましかった。
そんなに走ったらだめって言われてたけど、私も一緒になって走った。