片想いのカタチ *短編集*
……あれから、ずっと手術のことを考えていた。
気がつけば、もう何時間も経っていた。
「花純ちゃん」
声に振り向いたら、ドアを開けて先生が部屋に入ってきた。
「先生、私決めたよ……」
「……どうするの?」
そう言いながら、椅子に座った。
「私ね、手術うけるよ。50%にかけてみる!」
先生の顔を見たら、安心したようなにこっと笑っていた。
「うん、絶対助けるよ!」
先生のその一言に嬉しくなった。