片想いのカタチ *短編集*
「花純ちゃんの体調が悪化しない時がいいから、日曜くらいかな……」
先生は、腕を組んで考えてながら呟いた。
「日曜かぁ、3日後だねー」
「うん、やっぱ不安?」
心配そうに、顔をのぞき込んできた。
「不安じゃないって言いたいけど、やっぱ不安」
「大丈夫、俺がついてるから。手術成功させるし!」
先生は私を安心させようと私の頭を撫でだした。
「そんな子供じゃないってー」
何だか小さい子扱いされてるように感じて、ぷくって頬を膨らませた。
「俺からしたら、花純ちゃんは子供だよ」
そして、先生は苦笑いした。