片想いのカタチ *短編集*
「子供でもいいもん!いっぱいわがまま言うから!」
先生のことを軽く睨むように私は見た。
「聞けるわがままなら言いけど……」
先生は、少し困っていた。
「あのね、手術終わったらホットミルクが飲みたい。蜂蜜たっぷり優しくて甘い先生のホットミルク……」
「うん、いいよ。一緒に飲もうか」
そして、私たちは指切りをした。
「やったー!すごい嬉しい」
「喜びすぎ。逆にそんなんでいいの?毎日でも作れるし」
にこっと優しく微笑む先生は、私のことを見つめている。