片想いのカタチ *短編集*
「あら、アップルパイだわー!帰ったら、愛美ちゃんママにお礼言っといてくれる~?」
颯ちゃんママは、とても嬉しそうにしていた。
「わかりました」
「あ、せっかくだから後でお勉強の休憩に持って行くね~」
るんるんってスキップしながら、リビングへむかってった。
「あ、愛美ちゃーん。ちょっと~」
リビングの方から颯ちゃんママが私を呼んだ。
「はーい」
私は、急いでリビングの方へむかった。
「これ、愛美ちゃんママに渡してくれる~?」
そう言って、渡されたのは沖縄の有名なお土産だった。
「え、これどうしたんですか?」
「夫がね、出張で沖縄行ったんだけど、そのお土産よ~」
颯ちゃんパパが出張に行ってたなんて初めて知った。
「あ、そーなんですか? ありがとうございます」