片想いのカタチ *短編集*
「花純ちゃんは、今の体調はどう?」
先生に問われた。
「うーん、微妙かな」
「そっか、ならここから手術室までストレッチャーで運ぶから」
そして、腕時計で時間を確認した。
「先生、よろしくね」
私は、ただ笑った。
「うん、そろそろ行くね。じゃ、お母さん失礼します」
そして、慌ただしく先生は部屋を出ていった。
……時間は、すぐに過ぎていった。
「花純ちゃん、そろそろ行くから」
そして、看護士さんがやってきた。