片想いのカタチ *短編集*
手術室までは、あっという間に運ばれた。
そして、手術台に移動させられた。
「花純ちゃん」
先生に、優しく声を掛けられて少し安心した。
「よし、では手術を始めます」
先生の声と同時に電気みたいなものがつけられた。しかも、私の真上にあるから眩しい。
「花純ちゃん、麻酔かけるからね。少し痛いけど我慢してね」
麻酔の先生に話しかけられ、麻酔をされた。
ちくって、少し痛かった。
「だんだん眠たくなってくるから」
そう言われて、少し経ってだんだんと瞼が重くなった。
そして私は、意識を手放した。